季節と競艇
「冬は荒れる」「夏はインが強い」といった話をよく見かけます。 5年分で実測したところ、ほとんどの場では差が誤差の範囲でした。 そして「冬と夏」という分け方そのものが、実態と合っていません。 ここではその両方を数字で出します。
これは何か
季節によってレースの傾向が変わる、という話です。 気温で水の密度が変わる、季節風の向きが変わるなど、 説明はいくつも見かけます。
ここでは1コースの1着率を、冬と夏で比べます。 冬は12月・1月・2月、夏は6月・7月・8月としました。 この「3か月ずつ」という決め方は、当サイトが決めたものです。 公式の区分ではありません。
5年分の実測ではどうなっているか
1コースの1着率を、冬(12・1・2月)と夏(6・7・8月)で比べました。 差は「冬 − 夏」です。
| 場 | 冬 | 夏 | 差 | 95%の幅 | 誤差より 大きいか |
|---|---|---|---|---|---|
| 常滑 | 3,023走 | 3,129走 | -3.51 | ±2.47 | ★ |
| 丸亀 | 3,178走 | 2,634走 | -3.36 | ±2.56 | ★ |
| 鳴門 | 2,980走 | 2,699走 | -2.77 | ±2.6 | ★ |
| 児島 | 3,141走 | 3,340走 | -2.57 | ±2.42 | ★ |
| 徳山 | 3,246走 | 3,154走 | -2.46 | ±2.37 | ★ |
| 宮島 | 3,042走 | 2,902走 | -0.74 | ±2.52 | — |
| 戸田 | 3,212走 | 2,913走 | -0.36 | ±2.49 | — |
| 三国 | 2,360走 | 2,993走 | 0.09 | ±2.69 | — |
| 多摩川 | 2,802走 | 3,068走 | 0.85 | ±2.56 | — |
| 尼崎 | 3,076走 | 3,502走 | 1.12 | ±2.39 | — |
| 芦屋 | 2,798走 | 2,922走 | 1.12 | ±2.53 | — |
| 桐生 | 2,791走 | 3,092走 | 1.18 | ±2.56 | — |
| 唐津 | 3,072走 | 2,944走 | 1.47 | ±2.51 | — |
| 福岡 | 2,617走 | 2,865走 | 1.76 | ±2.62 | — |
| 江戸川 | 2,938走 | 2,343走 | 1.92 | ±2.71 | — |
| 蒲郡 | 3,193走 | 2,521走 | 2.09 | ±2.59 | — |
| びわこ | 2,826走 | 3,113走 | 2.22 | ±2.53 | — |
| 平和島 | 2,739走 | 2,685走 | 2.23 | ±2.65 | — |
| 津 | 2,595走 | 3,244走 | 2.35 | ±2.56 | — |
| 下関 | 3,438走 | 2,825走 | 3.04 | ±2.43 | ★ |
| 浜名湖 | 3,089走 | 3,216走 | 4.28 | ±2.46 | ★ |
| 若松 | 2,579走 | 3,394走 | 4.61 | ±2.52 | ★ |
| 住之江 | 3,070走 | 3,028走 | 5.46 | ±2.47 | ★ |
| 大村 | 2,832走 | 3,003走 | 6.87 | ±2.47 | ★ |
14場では、差が誤差の幅の中に収まっています。 差が誤差より大きかったのは 10場だけです。 母数は冬・夏とも1場あたり約3,000走あります。 薄いから測れなかったのではなく、厚く測っても差が出なかったという意味です。
差の大きさは -3.51pt(常滑)から 6.87pt(大村)まででした。
月ごとに見ると、区切り方が実態と合っていません
| 月 | 出走 | 1コースの1着率 |
|---|---|---|
| 1月 | 25,000走 | 56.04% |
| 2月 | 21,307走 | 55.75% |
| 3月 | 22,852走 | 56.98% |
| 4月 | 21,895走 | 56.73% |
| 5月 | 23,681走 | 56.45% |
| 6月 | 22,928走 | 55.38% |
| 7月 | 24,351走 | 54.22% |
| 8月 | 24,250走 | 54.91% |
| 9月 | 21,250走 | 55.36% |
| 10月 | 21,344走 | 55.03% |
| 11月 | 20,448走 | 56.28% |
| 12月 | 24,330走 | 55.6% |
集計: races + race_entries(2021-08-26〜2026-08-25) / 1コースの1着率。冬=12・1・2月 / 夏=6・7・8月。差は 冬 − 夏。 母数 冬・夏とも1場あたり約3,000走・2026-08-27時点。
★★★「季節」の区切り方で、数字は動きます
上の表は「冬=12・1・2月/夏=6・7・8月」で分けたものです。 ですが、この分け方には根拠がありません。 暦の上でそうだから、というだけです。
当サイトは以前、別の集計で「夏=5〜10月/冬=11〜4月」という 6か月ずつの分け方を使っていました。 同じデータでも、分け方を変えると数字が変わります。 「季節差は何ptか」という問いは、区切り方を決めないと答えが出ません。
月ごとに見ると、どちらの分け方も実態とずれていることが分かります。 下がっているのは6月から10月までで、 5月は 56.45% と、冬(1月 56.04%・2月 55.75%)より高いのです。
つまり「夏」でも5月は冬側、「冬」に入らない9月・10月は夏側の動きをします。 3か月で切っても6か月で切っても、この形は拾えません。
どう読むか
「季節で変わる」と言えるほどの差は、ほとんどの場で出ていません。 母数は冬・夏とも1場あたり約3,000走あります。 薄いから測れなかったのではなく、厚く測っても差が出なかったという意味です。
差が出た場もありますが、その差も最大で7pt弱です。 風の日と平常の日の差(最大17.83pt)に比べると小さいものです。
このページは、どの艇を買うべきかは示しません。 「冬だから荒れる」とも書きません。
分かっていないこと
- ★季節の区切り方に根拠がありません。 上に書いたとおり、3か月でも6か月でも実態とずれています。 どこで切るのが正しいかは、当サイトでは決めていません。
- ★なぜ6〜10月が下がるのかは測っていません。 水温、気温、季節風、開催されるレースの格—— 説明はいくつもつきますが、確かめてはいません。
- ★風との関係は、このページでは扱っていません。 季節で風の吹き方が変わるので、両方を足すと二重に数えることになります。 当サイトは、この2つを組み合わせた指標を作っていません。
- 1コースだけを見ています。 他のコースがどう動くかは、このページでは出していません。
- 場ごとの順位は読めません。 差が誤差の範囲に入っている場が14あります。 その14場の順位を並べても、意味がありません。
関連するページ
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- レース場一覧 — 場ごとのページに、季節ごとの表があります
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- 競艇の用語 — 他の用語
このページは、どの艇を買うべきかは示しません。