抜きと恵まれは、6種類ある決まり手のうちもっとも少ない2つです。 結果一覧でたまに見かけて意味が分からない、という語なので、 実際にどれくらい出ているのかを5年分の実測で出しました。
抜きは、いったん前に出られた艇が、後から抜き返して1着になった形です。 公式の区分では2周目以降に抜いた場合を指すとされています。
この「2周目以降」を、当サイトのデータでは確かめられていません。 保存しているのは公式が付けた決まり手だけで、 何周目に順位が入れ替わったかという情報を持っていません。 ここに出す件数は「公式が抜きと記録した走」の数であって、 周回を自前で数えた結果ではありません。
恵まれは、前を走っていた艇が完走できなくなり、繰り上がって1着になった形です。 こちらは実測で確かめられます(下記)。
5年の1着 276,881件のうち、抜きは 18,763件(6.78%)、 恵まれは 2,372件(0.86%)でした。 6種類の決まり手のうち、この2つがいちばん少ないものです。
| コース | 1着 | 抜き | 恵まれ |
|---|---|---|---|
| 1コース | 152,440件 | 7,028件 (4.61%) | 333件 (0.22%) |
| 2コース | 38,152件 | 3,355件 (8.79%) | 602件 (1.58%) |
| 3コース | 35,053件 | 3,633件 (10.36%) | 474件 (1.35%) |
| 4コース | 29,431件 | 2,323件 (7.89%) | 460件 (1.56%) |
| 5コース | 16,646件 | 1,726件 (10.37%) | 329件 (1.98%) |
| 6コース | 5,159件 | 698件 (13.53%) | 174件 (3.37%) |
割合だけを取り出さないでください。 たとえば6コースの恵まれは 3.37% ですが、 これは174件から出た数字です。 1コースの 0.22%(333件)とは、 支えている数が違います。
恵まれ 2,372件を調べたところ、 100%(2,372件すべて)で、 そのレースに完走できなかった艇がいました。
比較のために書きます。5年の 276,921レースのうち、 完走できなかった艇がいたレースは 19,975レース、 7.21% です。 7.21% と 100% の差が、この決まり手の中身です。
内訳は、フライングが絡んだもの 2,218件(93.5%)、 転覆が絡んだもの 160件(6.7%)でした (1レースに複数あるため合計は100%になりません)。
集計: race_entries(2021-08-24〜2026-08-23) / 公式の決まり手が「抜き」「恵まれ」だった1着。コース別は 各コースの1着に占める割合。 母数 1着 276,881件・2026-08-24時点。
恵まれは、その艇の走りを表した区分ではありません。 他の艇に何かが起きた結果として付くもので、 実測でも全件で他艇が完走できていませんでした。
抜きは、恵まれとは性格が違います。 前に出られてから順位を戻しているので、 そのレースの中で起きたことの記録です。 ただし前述のとおり、当サイトは周回を確かめていません。
どちらも件数が少ないので、選手ごとの割合は出していません。 1人あたり数件しか出ず、率にすると偶然が大きく効くためです。 選手ページの決まり手の帯も、1着が4本以下のときは「参考値」と書いています。
このページは、どの艇を買うべきかは示しません。